JAPANとALBERTAから、JAPANAB(じゃぱなび)と名付けられた無料タウン情報誌。
アルバータ州在住の輝く日本人に焦点を当て、面白く、役立つ情報を発信中。
季刊誌「Japanab」は、2022年1月発行の「Japanab vol.39 2022 January」より、1月と7月の年2回刊誌に刊行サイクルを変更いたしました。
引き続き変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2019 April - 永住者カードの更新、準備はいつから?

 永住者カード(Permanent Resident Card=以下PRカード)更新申請は、いつ頃始めるのがいいのでしょうか?昨年はカナダポストのストライキがあり、郵送期間を含むPRカード更新手続きに予想以上の時間がかかり、旅行の予定を延期された方が多くいらっしゃいました。しかし家族の病気や事故など、予期しない事情で止むを得ずカナダから緊急出国する場合でも、カナダへ再入国する際には有効なPRカードを持っていなければいけません。
 有効なPRカードなしにカナダに再入国する方法として、永住者渡航書(Permanent Resident Travel Document)の取得があります。これは、東京のカナダビザ申請センター(Visa Application Centre)で申請可能です。永住者渡航書の申請条件は以下の通りです。

  • 永住権を取得している
  • 有効なPRカードを持っていない
  • カナダ国外にいる
  • カナダに飛行機、ボート、電車、バスで入国する
申請にかかる日数は、10日から1ヶ月が目安とされています。ただしパスポートを含めた申請書類はマニラのビザオフィスに送られて審査されるため、この目安期間内にパスポートが戻ってくる保証は一切ないということですので、注意が必要です。
 なお現在のカナダ連邦政府ウェブサイトで緊急時のPRカード申請(Urgent processing of a permanent resident card) について見てみますと、3週間以内の発行は不可能と記載されており、以前よりも厳しくなっています。カナダ移民局は今年から移民、学生ビザ、就労ビザ、ワーホリの申請に関して、指紋や顔写真の生体認証制度(Biometrics)を導入しています。移民局は諸手続きのルール改正を頻繁に行っており、現在のこうした状況を踏まえると、PRカードの更新準備は早めに行うに越したことはないでしょう。
 では、いつ頃から申請が可能になるのでしょうか?カナダ政府のウェブサイトには、有効期限から9ヶ月(270日)を切るまでは、申請しても戻されるので、申請しないようにとあります。有効期限の1年ほど前からウェブサイトを確認して必要書類を用意し始めておけば、余裕を持って申請の準備ができるはずです。
 ここから先は余談になりますが、日本とカナダの行き来に関するお役立ち情報を併記します。
 現在、エアカナダのカルガリー・成田間の直行便は3月末から10月末までの期間限定運行となっており、冬の間はバンクーバー経由を余儀なくされます。エアカナダ限定ではありますが、日本からバンクーバー経由でカルガリーに戻る際、バンクーバーで荷物ピックアップの必要がなくなりました。バンクーバーでの入国審査後は、セキュリティーチェックのみで、次のゲートまで移動できますので、お体の不自由な方やお子様とのご旅行の場合は便利です。ANAやJALはバンクーバーで荷物ピックアップの必要があります。
 個人的な話ですが、昨年12月に帰省し成田空港から入国した際、日本のパスポートに帰国のスタンプが押されませんでした。免税の買い物への影響を懸念して入国審査官の方にお願いしたところ、スタンプを押してもらえました。PRカード更新の書類を書く際に、この出入国の記録がとても役に立つためスタンプは必ずもらいたいものです。また、旅行中のトラブルを上手に避けるために、使用済みの搭乗券は日本到着後も棄ててしまわずに、必要があれば出せるように保管しておくのがお勧めです。
*上記は3月1日時点の情報です。

佐藤由美子
日本トラベル マネージャー




0 件のコメント:

コメントを投稿