カルガリーの長~い冬が始まる前に済ませておきたいお家のメンテナンスをいくつかご紹介します。
1. 暖房のメンテナンス
つい忘れてしまいがちですが、暖房(Furnace)のエアフィルターの交換はとても大切。冬の間は常に作動しているので2~3か月に一度は交換することをおススメします。いつ交換したか忘れてしまった時は、埃の詰まり具合を確認してみてください。フィルターの素材が見えないほど埃が付いていたら即交換です。これを放置すると不完全燃焼を起こしたり、本体の故障の原因になったりします。ガス代の節約にもなるので、必要不可欠なメンテナンスの一つです。
あと、できれば毎年1回やっておきたいのはダクトクリーニング。家庭用の掃除機では難しいので、ダクトクリーニングの専門業者や暖房業者さんに依頼するのが一般的です。冬の間は暖房本体のメンテナンスなどで業者さんが忙しくなるので、夏~秋にクリーニングの予約を取ると待たされることなく作業してもらえると思います。引越しされる方は、家具などの搬入前に済ませるのがお勧めです。
2. 窓、ドア周りのチェック
冬の間、窓やドア周りの結露や隙間風が気になる場合、まずはホームセンターで購入できる簡単な断熱方法を試してみてください。ドアの下に取付けるゴム材の交換、テープの付いたフォーム材で隙間を埋めたり、冬の間だけ窓枠ごとフィルムで覆ったりするのも有効な方法です。
結露は窓枠のペンキの剥がれの原因になるだけでなく、ドライウォールの中のカビやフローリングの床の変形の原因にもなるので、放置すると後で後悔します。ただ結露の場合、窓の気密性や性能だけでなく加湿器による湿気、窓周りの断熱材の状態など原因は色々考えられるので、根本的な解決のためには窓業者に相談した方がいいでしょう。
3. ガーデンホース、水まき装置の水抜き
夏の間は頻繁に使うガーデンホースやイリゲーションシステム(自動水まき装置)ですが、朝晩が氷点下になる10月以降はほとんど使わなくなるので、ホース内の水が氷る前に早めの水抜きをしておくことをおススメします。イリゲーションシステムの水抜き方法はシステムによっていくつかあります。一番低い位置のバルブを開けるのが簡単な方法ですが、コンプレッサーを使って強制的に水抜きする方法や自動水抜きができるモデルもあるので、マニュアルを確認した上で正しい方法で行ってください。
ガーデンホース自体は水抜きしなくても破裂することは稀ですが、水栓本体や銅管・真鍮管・プラスティック管は水抜きしないと亀裂が入ることがあります。屋内のどこかに外の水栓につながる配管の止水栓があるので、この止水栓を閉め、外の水栓を開放することで簡単に水抜きできるのでお忘れなく。あと水まき用のノズルもホースから外して保管するようにしてください。
4. 煙探知機、一酸化炭素探知機の点検
家には必ず煙探知機、一酸化炭素探知機を取付けることが義務付けられていますが、暖房を使い始める時期にこれらが正しく作動しているか、バッテリーが切れていないか、テストボタンを押して確認しておくことをお勧めします。
これらの探知機はバッテリーだけで作動するタイプやコンセントにさして手軽に増設できるタイプ、家中の探知機がつながっているタイプなどがあります。家中の探知機がつながっているタイプは、1か所のテストを行うと全てが連動し動作確認ができますが、それ以外のタイプは個別にテストを行う必要があります。ベースメントの警報音が2階の寝室で聞こえないなどの不安がある方は、連動タイプへの変更を電気業者さんに相談してみてください。
5. 屋根裏の断熱処理・定期チェック
屋根裏を覗いた事がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。普段の生活でその必要性を感じることは少ないと思いますが、一軒家の場合は定期的にチェックした方がいい場所です。もちろん、覗いただけでどうするべきか的確に判断するのは難しいと思いますが、これはマズイかも?!と気づくきっかけになるので是非トライしてみて下さい。
まず一度も屋根裏を覗いた事のない方は、入口を探す所からスタートです。一般的には写真のような入口が天井のどこかにあるはずです。天井に届くくらいの梯子を使って四角い板を屋根裏に向かって押し上げて見てください。その際、断熱材や埃が室内に落ちてくる事が多いので、大きいブルーシートなどを梯子の下に敷き、マスクの着用をお忘れなく。
家の築年数や屋根の構造によって状況は様々だと思いますが、まず確認してほしいのは断熱材がどれくらい敷き詰められているか。手の届く範囲で構わないので、厚さを測ってみて下さい。8インチ程度(約20㎝)が平均的な厚さですが、もしそれよりも薄いな、と感じたら断熱材の追加をご検討ください。今は15インチ(約38㎝)以上が理想と言われています。冬場のガス代節約になるだけでなく、夏場の室温を快適に保つためにも有意義な投資になるはずです。屋根裏全体にまんべんなく断熱材を敷き詰めるのはなかなか大変な作業なので、専門業者にまずは相談することをお勧めしますが、Home Depotで吹付け式の機材をレンタルして簡単に済ませる方法もあります。1000Sqft程の面積に7インチ(約18cm)の断熱材を追加するにはAtticatという商品が10袋ほど必要になりますが(600ドル程度)、10袋以上なら機材は無料で借りられるという特典もあるので要チェックです!(価格、特典は執筆時の8月中旬の情報です。)
さてメンテナンスからちょっと話がそれましたが、屋根裏をライトで照らして必ずチェックして欲しい事があります。屋根からの水漏れサインとなる黒いシミです。これは浴室の換気扇が屋根裏に脱落して湿気が屋根裏にこもることでも起きます。どちらが原因だとしても放置すると後々大きな改修費用がかかるので今のうちのご確認をお勧めします。怪しいなと思ったら是非専門の方にご相談ください。
1. 暖房のメンテナンス
つい忘れてしまいがちですが、暖房(Furnace)のエアフィルターの交換はとても大切。冬の間は常に作動しているので2~3か月に一度は交換することをおススメします。いつ交換したか忘れてしまった時は、埃の詰まり具合を確認してみてください。フィルターの素材が見えないほど埃が付いていたら即交換です。これを放置すると不完全燃焼を起こしたり、本体の故障の原因になったりします。ガス代の節約にもなるので、必要不可欠なメンテナンスの一つです。
あと、できれば毎年1回やっておきたいのはダクトクリーニング。家庭用の掃除機では難しいので、ダクトクリーニングの専門業者や暖房業者さんに依頼するのが一般的です。冬の間は暖房本体のメンテナンスなどで業者さんが忙しくなるので、夏~秋にクリーニングの予約を取ると待たされることなく作業してもらえると思います。引越しされる方は、家具などの搬入前に済ませるのがお勧めです。
2. 窓、ドア周りのチェック
冬の間、窓やドア周りの結露や隙間風が気になる場合、まずはホームセンターで購入できる簡単な断熱方法を試してみてください。ドアの下に取付けるゴム材の交換、テープの付いたフォーム材で隙間を埋めたり、冬の間だけ窓枠ごとフィルムで覆ったりするのも有効な方法です。
結露は窓枠のペンキの剥がれの原因になるだけでなく、ドライウォールの中のカビやフローリングの床の変形の原因にもなるので、放置すると後で後悔します。ただ結露の場合、窓の気密性や性能だけでなく加湿器による湿気、窓周りの断熱材の状態など原因は色々考えられるので、根本的な解決のためには窓業者に相談した方がいいでしょう。
3. ガーデンホース、水まき装置の水抜き
夏の間は頻繁に使うガーデンホースやイリゲーションシステム(自動水まき装置)ですが、朝晩が氷点下になる10月以降はほとんど使わなくなるので、ホース内の水が氷る前に早めの水抜きをしておくことをおススメします。イリゲーションシステムの水抜き方法はシステムによっていくつかあります。一番低い位置のバルブを開けるのが簡単な方法ですが、コンプレッサーを使って強制的に水抜きする方法や自動水抜きができるモデルもあるので、マニュアルを確認した上で正しい方法で行ってください。
ガーデンホース自体は水抜きしなくても破裂することは稀ですが、水栓本体や銅管・真鍮管・プラスティック管は水抜きしないと亀裂が入ることがあります。屋内のどこかに外の水栓につながる配管の止水栓があるので、この止水栓を閉め、外の水栓を開放することで簡単に水抜きできるのでお忘れなく。あと水まき用のノズルもホースから外して保管するようにしてください。
4. 煙探知機、一酸化炭素探知機の点検
家には必ず煙探知機、一酸化炭素探知機を取付けることが義務付けられていますが、暖房を使い始める時期にこれらが正しく作動しているか、バッテリーが切れていないか、テストボタンを押して確認しておくことをお勧めします。
これらの探知機はバッテリーだけで作動するタイプやコンセントにさして手軽に増設できるタイプ、家中の探知機がつながっているタイプなどがあります。家中の探知機がつながっているタイプは、1か所のテストを行うと全てが連動し動作確認ができますが、それ以外のタイプは個別にテストを行う必要があります。ベースメントの警報音が2階の寝室で聞こえないなどの不安がある方は、連動タイプへの変更を電気業者さんに相談してみてください。
5. 屋根裏の断熱処理・定期チェック
屋根裏を覗いた事がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。普段の生活でその必要性を感じることは少ないと思いますが、一軒家の場合は定期的にチェックした方がいい場所です。もちろん、覗いただけでどうするべきか的確に判断するのは難しいと思いますが、これはマズイかも?!と気づくきっかけになるので是非トライしてみて下さい。
まず一度も屋根裏を覗いた事のない方は、入口を探す所からスタートです。一般的には写真のような入口が天井のどこかにあるはずです。天井に届くくらいの梯子を使って四角い板を屋根裏に向かって押し上げて見てください。その際、断熱材や埃が室内に落ちてくる事が多いので、大きいブルーシートなどを梯子の下に敷き、マスクの着用をお忘れなく。
家の築年数や屋根の構造によって状況は様々だと思いますが、まず確認してほしいのは断熱材がどれくらい敷き詰められているか。手の届く範囲で構わないので、厚さを測ってみて下さい。8インチ程度(約20㎝)が平均的な厚さですが、もしそれよりも薄いな、と感じたら断熱材の追加をご検討ください。今は15インチ(約38㎝)以上が理想と言われています。冬場のガス代節約になるだけでなく、夏場の室温を快適に保つためにも有意義な投資になるはずです。屋根裏全体にまんべんなく断熱材を敷き詰めるのはなかなか大変な作業なので、専門業者にまずは相談することをお勧めしますが、Home Depotで吹付け式の機材をレンタルして簡単に済ませる方法もあります。1000Sqft程の面積に7インチ(約18cm)の断熱材を追加するにはAtticatという商品が10袋ほど必要になりますが(600ドル程度)、10袋以上なら機材は無料で借りられるという特典もあるので要チェックです!(価格、特典は執筆時の8月中旬の情報です。)
さてメンテナンスからちょっと話がそれましたが、屋根裏をライトで照らして必ずチェックして欲しい事があります。屋根からの水漏れサインとなる黒いシミです。これは浴室の換気扇が屋根裏に脱落して湿気が屋根裏にこもることでも起きます。どちらが原因だとしても放置すると後々大きな改修費用がかかるので今のうちのご確認をお勧めします。怪しいなと思ったら是非専門の方にご相談ください。
文:和楽工房 中原智則
この記事は一般的な参考情報の提供を目的にしたもので、内容の完全かつ正確な記述に努めていますが、皆様がこの記事を利用したことにより被ったいかなる損害についても、ジャパナビおよび筆者は一切の責任を負いませんことをご了承ください。
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