JAPANとALBERTAから、JAPANAB(じゃぱなび)と名付けられた無料タウン情報誌。
アルバータ州在住の輝く日本人に焦点を当て、面白く、役立つ情報を発信中。
季刊誌「Japanab」は、2022年1月発行の「Japanab January 3, 2022 Vol.39」より、下記の通り年2回刊誌に刊行サイクルを変更いたします。
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• 2021年10月号Vol.38(10月1日発刊)にて季刊誌最終号
• 2022年1号Vol.39(1月3日発刊予定)にて年2回刊誌としてスタート
• 以降7月3日と1月3日に刊行。

2021 October - 優しさのお裾分け ヘアドネーション

 髪の毛の寄付、「ヘアドネーション」という言葉を聞いた事ありますか?まさしく字の如し、自身の髪の毛を健康な状態で必要な長さまで伸ばし、条件が整ったら指定の方法で専門機関に寄付する行為です。癌や病気などで髪の毛が無くなってしまった患者の方向けのヘアーウィッグを作るために、寄付が行われています。さしずめ献血の髪の毛バージョンと言ったところです。
 ヘアドネーションを最近行ったばかりというカルガリー在住の中学生、鷲山蒼來(わしやま そら)さんに2年越しのその体験についてお話を伺いました。

ヘアドネーションを始めたきっかけは?
 元々は学校の同級生との会話の中でヘアドネーションの存在を知りました。実は私の小学校のクラスメートに小児癌を患った友人がいました。学校が好きな明るい性格の子でしたが、発癌してからは治療の度に入退院を繰り返し、また体調によっては学校にも登校できない日があったり、側から見ていてかなり大変そうでした。ただ彼はいつも明るくて、小児癌という大きな病気を抱えながらも前向きに毎日を過ごしていました。何年間も治療を続けていたにもかかわらず、彼は2年前に天国に行ってしまいました。この同級生のことをきっかけに、小児癌患者のために自分が出来ることが何かあるだろうかと調べ、ヘアドネーションの存在を知りました。

大変だったことは?
 髪の毛を健康な状態で伸ばし続ける事です。なるべく髪の毛が傷まないように、様々なケアが必要で大変でした。また寄付するためには30センチ以上の長さが必要なため、2年間近く伸ばし続けました。髪の毛が長いと日々のお手入れも身支度も余計に時間がかかり、想像以上に面倒でした。何度も挫折しそうになり、髪を切りたい衝動にかられましたが、何とか目標の長さまで伸ばす事ができました。

寄付する先はどの様に決めたのですか?
 幾つかの団体が募集を行っていましたが、私はクラスメートの病気がきっかけとなったので、自分と同年代の小児癌の患者さんに活用してもらいたいと思い、アルバータ州小児癌患者向けのサポートサイトで紹介されていた、オンタリオ州に本部のある「A Child’s Voice Foundation」の「Angel Hair for Kids program」(acvf.ca)に寄付する事にしました。

実際髪を切った時の心境は?
 ようやく切る事ができて、頭が軽くなる、やったー、という感じでした。ETCH ヘアデザインさんに予めドネーション用にと説明して予約しました。とても丁寧に規定通りに切っていただき、発送用に束ねて包装までしてもらったので、あとは簡単な作業で寄付する事ができました。面倒な事は多かったけど、私の髪の毛がウィッグを必要としている同年代の子の役に立ち、少しでも笑顔になる手助けができるのであればとても嬉しいですし、本当にやって良かったと思います。また伸びるまでに時間がかかるけど、もう一度チャレンジしたいと思います。

文:じゃぱなび編集部

A Child's Voice Foundation
1225 Queensway East, Unit 35
Mississauga, ON L4Y 0G4
Toll free | 1.888.837.3354
Email admin@acvf.ca
Website www.acvf.ca





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